International English Language Testing Systemの略。イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの高等教育機関への留学の際にスコア提出を求められる英語力判定テスト。アメリカでもTOEFLと並び、入学審査の際に合格判定材料のひとつとして採用する教育機関が増えている。IELTSはブリティッシュ・カウンシル、IDP : IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学 ESOL が共同で運営しており、世界120カ国、500以上の会場で試験を実施している。対象は16歳以上。日本では、(財)日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルとが共同運営している。
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールの2種類がある。アカデミック・モジュールは、受験生の英語力が、英語で授業を行う大学や大学院に入学できるレベルに達しているかどうかを評価するもの。一方、ジェネラル・トレーニングモジュールは英語圏で学業以外の研修を考えている人や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をする人を対象とするもの。どちらのモジュールを受験すべきかについては、出願先にあらかじめ確認すること。
アカデミック・モジュールもジェネラル・トレーニングモジュールも、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのテストで構成されている。リーディングとライティングに関しては、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニングモジュールで試験問題が異なる。
試験時間は、通常約2時間45分。
4セクション、計40問が出題される。会話や文章が録音されたCDを1回だけ聞き、その内容に関する質問に答えていく。テスト中は質問を読み、解答を書き、答えを確認するための時間が与えられる。解答者は、CDを聞きながら、質問用紙に解答をメモしていき、CD終了後に解答用紙に書き写す。そのための時間として10分間が与えられる。
前半の2セクションは日常生活に必要なリスニング能力を見るもので、2人の話者による会話(旅行の手配や外出の相談など)と1人による説明文(大学の学生サービスの紹介や会議中の食事の手配など)が出題される。後半の2セクションは実際に学校やビジネスの場面で使用される英語により近い内容となり、4人の話者による会話と、1人によるより長い説明文が出題される。アカデミック・モジュールであれば、チューターと学生による課題についての相談、3人の学生による研究プロジェクトの計画、大学の講義などが題材になる。
IELTSは世界各国で実施されていることを考慮し、さまざまなアクセントの英語が出題される。4択式、短答式、空所補充、要約の作成、分類など、解答形式もさまざまである。
3つの文章(合計で約2,000〜2,750語)が与えられ、これらに対して問題が40問出題される。このセクションでは解答用紙に解答を記入する時間は特に設けられていないので、すべて60分以内に解答する必要がある。4択式、短答式、空所補充、要約の作成、分類など、解答形式がさまざまなのはListeningと同様。
アカデミック・モジュールの場合
問題文は、雑誌、新聞、書籍などから出題される。文章は一般読者を対象としたもので、専門知識は問われない。大学・大学院、専門職を目指す学生にとって興味があり、適切と思われる話題のものが出題される。
少なくとも1問は論理的な議論を扱っており、表やグラフ、イラストが使用されている文章が含まれることもある。文中に専門用語が使われている場合には、簡単な用語解説がついている。
ジェネラル・モジュールの場合
掲示文、広告、公式文書、小冊子、新聞、マニュアル、チラシ、時刻表、本、雑誌などが出題される。
最初のセクションは「social survival」というテーマで、英語で生活するための基礎的な力、一般的な情報を入手したり、伝えたりするための英語力が主に試される。
2番めのセクションは「training survival」とされ、職業トレーニングの場面を想定した文章、たとえば研修プログラムの説明文や福利厚生についての文章などが出題される。最初のセクションに比べ、より複雑な文章読解力が試される。
課題が2つ与えられ、ひとつめは約20分間に150語以上の文章を、2つめは約40分間に250語以上の文章を作成する。解答は解答用紙に記入する。問題用紙にメモを書いてもかまわないが、採点対象にはならない。きちんとした文章を書くことが要求され、走り書きや箇条書きは答えとして認められない。
アカデミック・モジュールの場合
課題のひとつめは、グラフや図などで与えられた情報を整理し、文章にまとめるもの。情報の整理・提示・比較力、記述力、説明力が求められる。2つめは、意見や議論、問題が与えられ、これに対して意見や解決を述べるもの。問題解決力、記述力、提案力、分析力などが求められる。
ジェネラル・モジュールの場合
課題のひとつめは、提示された問題に関して、情報を求めたり、事情を説明したりする手紙を書く。個人的な事柄の処理能力、情報提供力、伝達力などが測定される。
2つめは、与えられたテーマに対して、意見を述べるもの。情報の提示力、問題解決力、分析力などが求められる。
3つのセクションに分かれており、試験官とマンツーマンのインタビュー形式で行われる。
まず、簡単に自己紹介をし、その後、受験者自身や家族について質問される(4~5分)。
次のセクションでは、渡されたカードに示されたテーマについて、試験官に自分の体験や考えを伝える(3~4分。1分間の準備時間を含む)。その後、試験官から質問を受ける。
最後のセクションでは2番めのセクションのテーマに関連したディスカッションをする(4~5分)。 なお、インタビューはすべて録音され、試験センターでまとめて評価される。
IELTS のスコアは バンドスコア で表示され、Band 1(英語がほとんど使えない)からBand 9(熟達者)まで9つの段階に分かれている。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのそれぞれに対してバンドスコアが与えられ、スコアは0.5点刻み。4技能を総合したスコア(オーバーオール・バンド・スコア)も表示される。
一般的に、大学ではオーバーオール・バンド・スコアで6.0~6.5を入学基準としているが、受け入れ基準は学校によって異なり、また特定のパートについて最低ラインを設けている場合もあるので確認が必要。 スコアは、受験日から13日後に発行され、郵送で通知される。インターネットでの閲覧も可能(https://uketuke.eiken.or.jp/ielts/jsp/index.html)。電話やメールでの問い合わせには応じていない。
スコアの有効期限は2年間。成績証明書は、最初の成績証明書の発行日から30日以内の場合、5通まで無料で発行してもらえる。6通以上は1通につき手数料1,050円が必要。
IELTSは東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡・札幌・仙台・新潟/金沢の全国12都市で受験できる。日程など詳細については、(財)日本英語検定協会のホームページ(http://www.eiken.or.jp/ielts/test-dates.html)で確認すること。
オンライン(http://www.eiken.or.jp/ielts/howto-register.html)もしくは郵送で申込みが可能。はじめに自分が受験すべきテストのタイプ(アカデミックかジェネラル・トレーニングか)を確認し、テストの日程と会場を選ぶ。 申込締切日(試験日の5週間前)の17時以降は、いかなる変更もできないので注意すること。
[1] 受験申込書(Application Form)の入手
事務局ヘ連絡して、受験申込書を入手する。
[2] 受験料の支払い
銀行振込と郵便為替の2通りがある。
[3] 事務局へ必要書類の郵送
必要事項を記入した受験申込書と写真(4.5×3.5cm)2枚、パスポートのコピー、為替もしくは銀行での払込控えを同封し、事務局へ郵送する。払込控えはコピー可。顔写真は、メガネを着用したものは無効。帽子や大きなヘアバンド、サングラスなども不可とされている。
写真とパスポートのコピーの裏面に、整理番号・氏名・受験日を記入すること。
[4] 受験票の送付
受験日の2週間前に、事務局から受験票が発送される。
24,675円(税込)
(財)日本英語検定協会 IELTS事務局
住所:〒162-8055 新宿区横寺町55番地
TEL : 03-3266-6852 / FAX : 03-3266-6145
メール:ielts@eiken.or.jp
URL:http://www.eiken.or.jp/ielts/
URL:http://www.britishcouncil.org/jp/japan-exams-ielts.htm